No.174

2015.09
三津子の俳句つうしん







柿の花ひとりの時間を生きてるかい



柿の花の花言葉は「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」謎めいたワザとらしい花言葉。黄色みを帯びた花のモノ申したそうに

見える形が、私好みではあるが。
   
























私の心も体も秋色です。

















気難しい人の頬笑むいわし雲


いわし雲の精緻な模様をみていると気難しい叔父を思いだす。会話に柔軟性がなく話しが長いのだ。気難しいと云えばドイツ人の代名詞

みたいに思っていた少女時代。叔父にでも聞いたのかしらねえ。
ホントごめんなさいね、ドイツ人さん。











家々にみずうみのある昼寝覚め



スウェーデン人は日本人によく似た気質だそうだ。そしてこの国に旅したとき聞いた話であるが、スウェーデンには湖がたくさんあって家ごとに湖を持っているとか。

羨ましさが高じてときどき夢にまで出てくる。









        
白日傘駅前の道古びたり


少女のころの私には無関係の白日傘、黒日傘。100%完全に防げるというわけではないが、黒の方が紫外線防止率は高ように思う。懐かしさがギューッと詰まった登校、下校をした子供時代の駅前の道。

品のいい老女が、黒いレースの手袋をして石ころ道を歩いていた。












靑ぬたの匂い移りし畳かな


靑ぬたの季語は春であるが、酢味噌和えの好きな私は靑ぬたの材料を替えながら、

あの、つるりん、きゅっとした酸っぱい感触を年がら年中楽しんでいる。


















薔薇のトゲその先にあるポルトガル  




渋柿の思考停止におちいりぬ  




あめんぼう漕いでみたいな三輪車




青柿の政治批判や煮詰まりぬ  




見間違いして高級メロンを買いにけり