No.172

2015.06
三津子の俳句つうしん







蜜豆が好き私をネクラと言わないで


甘党でもないのに蜜豆を見ただけで、懐かしさに胸が震える。蜜豆の中の主役は白玉か、それとも豌豆マメか。悩むのもまた楽しからずや。

にこにこ顔の沸点は低いけれども、♪♪♪ 
   

















♪雲か霞か春の滝音連れてくる♪














靑桐や加賀鳶ふんどし締め直す


現在も『加賀とびはしご登り保存会』によって、江戸時代の加賀鳶の伝統と技が受け継がれており、お正月の出初式や、毎年6月に

行われる『金沢百万石まつり』で、その勇姿を見に行く。加賀鳶ふんどし締め直す~そう気合いを入れ直すのだ。











限りなく信濃のうるか愛しめり


そのむかし、知人に頂いた鮎のうるかの深い味わいをいまだに思いだしては懐かしむ。ちいちゃな壺に入った、うるかの独特の渋み、


苦み。あちこちで何回か買い求めるが、あれほどの珍味に出会っていない。










        
老いること知らずに来ました花筏


ひとり暮らしになってから、驚くほど明るく充実して生きている私。

毎日のように出会う目新しい失敗に大笑いしたり、チッと舌うちしながら生きている、暮らしている。とにかく現在の自分をあるがままに受け入れること。 そしてそして桜を愛でながら、また筏に乗り込んで。












百日紅のつぼみ秘めてる戦意かな


さるすべりの蕾が満杯。ポポポポっと、今にも音を立てて開きそう。昨日から降り続けた雨を

跳ね除けながら特別きれいな花を咲かせてみせるわよって気構えが見てとれる。


















お向かいと話が合わぬサングラス  




葱坊主ソロデビュー決まりけり  




かわりばんこに土鍋鉄鍋梅雨の顔




若夏の流れる風や立烏帽子(たてえぼし)  




わが生涯荒野の中の子馬かな