No.166

2014.12
三津子の俳句つうしん







冬三日月に象牙の根付け掛けてやろ  


姉は三日月に腰かけて、私を待っていると思うと切なくて、考えないようにしているのだが。

姉が大切にしていた根付けを、姪に頂いたので三日月の端っこの方に掛けておこうかしら。


















冬の立山、いまは静寂が流れているだけ。














蓑虫やみんなと仲良くは嫌いです


明るい孤独感。北風に揺られながら蓑虫クンは実に愉快だ。ひとりで居ることを孤独、ネガティブ、消極的などと勝手に思い込んでいる

ニンゲンが、最近は滅法すくなくなってきている。ミノムシたちにも明るい未来が見えてきた。さあ、明日は選挙だっ。










福寿草の長い根っこに訳がある


福寿草の移植にいちばん大事なことは、根を切らないこと。根を切るときれいなお肌にならないのよ。水分をお肌にしっかりと満たし蓄えて

こそ、 冬の寒さにも強くなめらかに生き伸びることができるのよ。そう、そこのお嬢さん、あなたとオンナジなのよ。









        
編み棒のくぐり抜けたる蜘蛛の巣城


編み機の音がイヤで、手編みに凝っていた30代。教室での仲良し3人組、よく笑ったわねえ。漁師が着るフィッシャーマンセーターを編んで自慢をしては、姪たちにプレゼントしたり横取りされたり。

手元には、グリーンのアラン模様の作品が一枚あるだけ。















ねんねこ半纏小春の里に着きにけり 


赤ちゃんを負ぶっているママ。ねんねこ半纏の襟元から赤ちゃんのお顔が見えると、あまりの可愛さに、しばし見とれる。

ホンワカと柔らかい空気があたりを、つつむ♪包む。



















気力のみ上昇気流や冬のトマト 




五臓六腑に冬の太陽捧げます   




五十音のわ行乱れて冬に入る




蓑虫やツイッター世代は孤独です  




遠距離の妄想地獄や冬薔薇