No.165

2014.11
三津子の俳句つうしん







峡の家ころころ柿は子を産めり 


「名前の由来としては、まんべんなく柿が日に当たるように、ころころと転がした事からこの名が付いたともいわれる。

転がしている間に柿の子達が産まれるの。


















秋の赤い色は葉や花が傷んでいても微かに艶を含んで・・・














キウイキウイ野武士に似たる貌を摘む


鈴なりのキウイ棚から、もぎ取るのは首の筋肉が疲れ果てる。欲し人は入れ物持参で勝手に摘んで欲しいの。

当方のキウイは、お店の販売品と違い小ぶりである。熟成まで時間もかかるが、飛びっきり繊細なおいしさだ。










秋思かな妣の真っ赤なベレー帽


秋に感じるものさびしさもさることながら今は亡き妣の赤いベレー帽が彼女の外出時のトレードマークとして思いだされるのです。

手塚治虫氏があまりにも有名であるが、私にとっては、可愛い顔の母の赤いベレー帽が一番なのです。










        
椅子の脚ぎしぎし刺さるや冬の鵙


電話をしている相手の椅子がギュッギュッと鳴るのは不愉快極まりない。ワザと鳴らすのか、椅子の寿命がきたのか。おそらく油が足りないのであろう。

潤滑油を吹きつければサラサラっと二人の仲も元通りぃ。















古だぬき化かす力の失せにけり 


最近、タヌキが化けたという話はトンと聞かないが、怠けているのか、能力が無くなったのか、すっかり音沙汰なしで淋しいかぎりである。

「狐七化け、狸八化け」タヌキは上手い筈だがなあ。


















タップダンス居間に霰の溢れそう




椅子の脚ギュッと秋をこぼしけり   




前にしか走らぬ馬よ初しぐれ




七回忌そわそわ散るや紅葉黄葉  




冬眠の蛙の顔の可愛さよ