No.164

2014.10
三津子の俳句つうしん







山頭火の笠を叩くや菊の雨 


「笠も漏りだしたか」。着たきり雀の山頭火の日々は云わば世捨て人~と言えば格好が付くか。

旅を愛した山頭火は、地平線から立ち昇る雲の中へと溶け込んで逝った。


















夏の霧に吸い込まれそう。素晴らしい景色に心が洗われる思いがしますね。














自然薯や細い夕日を道連れに


俳句大会の2日目に訪れた、とろろ汁の「元祖 丁子屋」をいまも鮮明に覚えている。近所から頂いた細くて、くねくね自然薯。

早速、丁子屋に電話を入れる。ハイ八木ですと言った女性の親切丁寧に教えて下さった嬉しさよ。










山椒魚のひそんでいたり雨台風


大阪時代のこと。台風一過の後始末に追われながら目にした黒々とした異物が台所の隅に。隣が三和銀行、その隣が大きな漢方薬店。

たぶんそこから台風のリズムに乗って、そろりそろりと流れついたのであろう。ギョギョッ。










        
ローマに松ぼっくりが落ちていた


30年も前になるが、長靴のかたちのイタリアを遺跡などを訪ね、島をほぼ一周するという欲張り旅行。そして松並木を目にしたときは

驚いたなあ。ここはイタリア~アッピア街道。家では拾わないのに、ここの松ボックリに、親しみを覚えたりして(笑い)。















いんげんの柔らに茹でて朝の膳 


インゲンだけは硬めの調理は美味しくないと頑固なまでに信じている自分。

今朝も柔らに仕上げたインゲンのゴマ和え。あゝ、しあわせに御座候。


















茶の花にこころみだるることのあり




老蝶や雲からしっぽ生えてるよ   




泣くまいと構えているやいわし雲




睡蓮の音するチャイナドレスかな  




牛一頭秋の八幡平から届く