No.162

2014.08
三津子の俳句つうしん







ハンドルを女が切れば霧晴れる 


少しばかり前が見えないだけだからとシャニムニ走る私。やがてだんだん霧が

濃くなる。あの時は焦ったなあ。その30分後、 晴れ女の面目躍如となりしかな。


















夏の霧に吸い込まれそう。素晴らしい景色に心が洗われる思いがしますね。














漱石の猫と見ている月見団子


夏目漱石と猫とくれば、誰もが「吾輩は猫である」を思うだろう。飼い犬には「ヘクトー」と言う名前を付けているが、猫には「名前は まだない」と書いてある。私は名前のない猫が

哀れで猫と二人で月見団子でもと思い立ったまでのこと。










スペインの白夜の村の切手かな


白夜のお散歩と洒落こんで,村の小さな郵便局に出かける。女性から切手を受け取り、帰りぎわに鶴の折り紙をあげる。しかし何か月経っても相手に届かない。 知人はスペインからの郵便物は

届かないのが常識と言う。折り鶴と迷子になったのかなあ。










        
夏雲や自由が丘のモンブラン


私のモンブラン好きは有名だ。10年ほど前に、テレビで自由が丘の洋菓子店のモンブランが映っていた。その姿形に魅せられ、

上京のたびに、日本で初めてモンブランを作ったお店のモンブランの原型に逢いにゆく。















夏帽子なんじゃもんじゃの木の下で 


銀座みゆき通りのシンボルツリー「なんじゃもんじゃの木(ヒトツバタゴ)を眺める。5月ごろに咲く花が白い糸状になっていて、まるで

葉っぱに雪が積もっているように美しい。


















ハンドルを握るあなたは霧になる




パナマ帽コインは表になっていた   




ひざ頭こくんと涼しき音鳴れり




さるすべり闇がしろじろ生きている  




ヒョロヒョロと守口大根立ち上がる