No.158

2014.04
三津子の俳句つうしん







なごり雪きれいな手帳をひろげたり  
 

ささいなことを書き留めておくだけで、なんでもない毎日がたのしくなる。 スケジュール管理はスマホで行う人が多いようだが。

なごり雪と赤い実のコラボに見とれつつ。


















退院後の解放感は、たとえようがありません。
      














束の間の瞑想なるや理髪店


理髪店の看板も煤けている。昭和の匂い、ふんぷんたるものであるが、ここでゆったり椅子に斜めに横たわり、うつらうつらと眠気が襲っ

てくるころは、体じゅうが昭和の色に嵌りこんで耳掃除で終了。これが瞑想とはおこがましいが、何はともあれ私流の瞑想なのだ。










映画館のがらんどうが好き桜闇


闇に散る桜の花の姿は蛍火のようにゆらゆらと。映画も終わり、エンドロールが流れころは、またまた次回に観る映画の楽しみが浮かん

で疼く。今日も明日も私の体の中に吹くのは、映画の風。大きなスクーリーンをメン玉に張りつけて観るのだ。丸抱えして観るのだ。










        
カシミアのコート着て出る土竜かな


モグラは、インターネットも携帯電話もテレビもない情報手段が何一つない生活。ちょこっ、ちょこっと顔を出しては、芝生や、

りゅうのひげの群れを、ターゲットにして通路作りの活動をする。 結束の強いモグラ生活、私も学ばなければ。











白川郷の空より降れり雪100トン    


冬の白川郷。深々と降る雪~真っ白な世界。目の前にはだれも踏みしめていない、まっさらな雪。むかしばなしの世界そのままの

日本の原風景が眼前にある。積雪量が・・・













春がすみ道元さまの膳はこぶ  




春三日月ねずみ小僧の揺れている  




春風に秋波を送る土管かな  




痩せすぎて春のカモメに嗤われる




淋しさを感じなくても風邪を引く